3.飽きない大都会 | 17 | ||||
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いよいよニューヨーク
日曜日の朝、まだ暗いうちからの出発であった。明らかにインディアンとわかるタクシーの運転手は、私達とは一言も話さなかったが、同じ蒙古斑を有したというだけで親しみがあった。ヒューストンに着いたときは曇っていたが、今日は晴れそうである。DL366便は定刻7時30分に出発した。雲海がとても美しい。メキシコ湾上の雲は背が高く、亜熱帯性気候を思わせる。離陸後30分、真下を見るとミシシッピー川のデルタ地帯を飛んでいるようだ。ルイジアナ、ミシシッピー両州は湿地帯であることがよく解る。 |
グラントセントラル・パークウェイを経て、イーストリバー沿いのフランクリン・ルーズベルト・ドライブを通る。55丁目付近よりマンハッタンの中心部へ。N・Yでの3日間のホテルはニューヨーク・ヒルトンである。フロントはあわただしくガサガサしていて、チェックインも待たねばならず、やはり大都会のホテルである。 「オジン」の年代荷物を部屋に置いて日曜日の昼下がりの街へ出て昼食をとることにした。ハンバーガーという声もあったが、橋本氏の提案で中華料理になった。日本の中華料理店より店舗のつくりはケバケバしくなく、誰にでも入れるようにガラス張りになっていた。髪の毛がちょっと長めで、痩せているウエイターが、日本人と分かったらしく日本語で話しかけてきた。メニューを見ていたが、4人で協議の上注文することになった。まず、スープ、マーボ豆腐、焼めし、焼そば、野菜いため、そして酢豚。メニューに酢豚という漢字はなく、ウエイターを理解させたのは橋本氏であった。飲み物はバドワイザーを注文した。 |