”Oh!”
気分が"実に日本的"で、部屋に帰るとすぐに日本へ電話した。リンガーが鳴り「もしもし川村です」という次男の声がした。遠く明日の午後3時への電話であるが、近くに聞こえた。小学校1年生の次男はびっくりしたようであった。家族の安全を確認し電話を切った。明日は5時50分、私の部屋に集合である。パッキングを手早くしてベッドにもぐりこんだ。
何時だろうか。外がやかましく目が覚めた。誰かが大きな声でしゃべっているし、防犯ベルも鳴っている。ドアーを開けて外へ出ると、1階上の23階の人も廊下に出て、中庭を見下ろすように何かしゃべっている。
私も"What's matter?"と大きな声で2、3回どなったが聞こえない。どうやら事の起こりは、1階のロビーのようである。中庭をのぞくと、画面の左上の方へ3、4人の人の群が消えるところであった。急に静かになった。高い所が恐い私であるが、何とも思わなかったのは寝ぼけていたからだろうか?そんなことがあったせいか、22階の廊下から落とされる夢を見た。その時、"Oh!"という声を出し目が覚め、夢であってよかったと思うと同時に、私もアメリカに慣れてきたのかと、我れながら驚いてしまった。
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