しかし、ここまで来ての和食は考えものである。福井氏の提案でシーフード・レストランにすることになった。はじめ暗いレストランだなあと思ったが、慣れてくると赤と白のチェックのテーブルクロスが実に鮮やかで雰囲気にぴったりと合い、男4人ではなく恋人同士で来れば最高であるという趣であった。私達が入って間もなくして、となりのテーブルにカップルが席についたが、本当にほほえましく、実にいい感じであった。
福井氏は例によってロブスター、一瀬氏はサラダとスープ、橋本氏はサーモンのライス添え、そして私はフライドシーフードを注文した。一瀬氏はカロリー計算中で、晩ごはんはあまり食べないようにしているとか・・・。福井氏がロブスターを注文されたのは、私には”ピーン”ときた。というのは、アメリカへ行ったらロブスターを食べたいとしきりに言われていたからである。
「うわー、これはすごいなあー」ディナーがやってきた。福井氏のロブスターは、なんと大きなバケツに入ってきたのだ。赤い平らなツメを持ったよく身のついたロブスターであった。福井氏自身もその大きさに驚かれたようで、ひとりでは食べきれないので他の3人も加勢して、その大きなロブスターを平らげてしまった。あっさりとした白身は日本では味わえない味であった。
|