１９２０年の創業以来、永きに亘りバルブをはじめ配管機器の卸商として、広く産業界に貢献し得たのは、
皆様方の暖かいご支援の賜と深く感謝いたします

　さて、我が国は２７００年続く、世界で稀に見るめずらしい国で、太古から文化や生活水準は高かったと思われます。ところが現在のグローバルスタンダードは、西欧諸国がその主役の座を競っている姿を冷静に眺めるとき、滑稽でもあり実に無駄なことをやっていると思えるのです。お互いの国家や宗教の存在を認め合えばいいものを、それが出来ないでいるのです。王道ではなく、覇道ばかりで、和の心を知らないのですね。

　昨年はワクチン行政への不信感もあり、内閣支持率が低迷、自民党のパーティー疑惑が発覚し、閣僚が交代、どの政党も毅然とせずに、政治が燻ぶっています。欧米、中国をはじめ世界では、グリーン政策、脱炭素、ＳＤＧｓなど、綱引き状態で、周りの顔色を窺いながら、舵を執っています。アメリカの力が弱ってきたのでしょう。秋には大統領選挙があり、トランプ共和党か、民主党政権が維持されるのか、揺れていることは確かです。一方、習近平の中国は、２０５０年には世界の覇権国家になる目標を掲げています。今や世界のリーダーが不在、これから２、３０年は不安定な世界情勢に陥ることは避けられないと思われます。

こうした変動期ではありますが、カワムラは時代をしっかりと見つめ、いかなる環境変化にも対応できる企業でありたいと思っています。まず社員一人ひとりが強い信念と志を持ち、品性を高めることが大切だと考えます。そして、心あるサービスを提供して、皆様方のお役に立つ企業「カワムラ」を目指して参ります。

カワムラは創業１０４年を迎え、常に前を向いて一歩ずつ前進していくことを決意しました。何卒、このカワムラに暖かいご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

令和６年１月